生き埋めにされた種子

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肖津の死体が発見された翌朝、吴宪は再び四年四組の教室に入った。黒板にはまだあの童歌の書きかけが残っていた。「大麻子上吊,二麻子瞧。三麻子买药,四麻子熬。五麻子……」

「五麻子はどうなる」吴宪は助手に言った。「この歌が全部わかったら、次に誰が狙われるかわかるかもしれない」

助手が調べると、この童歌は地域によって異なる形があって、全国共通の形はないらしかった。鉄城の地元の古い形を知る人間を探す必要があった。

その日の夜間自習、化学グループの職員室の壁に異変が起きた。

夜十時過ぎ、化学グループの当直をしていた翟佳が叫び声を上げた。化学グループの壁に赤い文字が書かれていた。誰かが指で書いたような、滲んだ文字だった。

「薬」

それだけだった。

吴宪はすぐに駆けつけた。文字の周辺を照らすと、壁の隣の窓枠に血の跡があった。窓の外を調べると、外側の壁伝いに赤い跡が続いていた。追うと校庭の隅の水道の蛇口あたりで途絶えた。

「誰かが窓の外から書いた。あるいは誰かが窓の中から逃げる前に書いた」吴宪は言った。「字の形から判断して、指で書いた。おそらく自分の血で」

翌朝、吴宪は全生徒から話を聞くことにした。特に「薬」という文字に心当たりのある者を探した。

その過程で一人の女生徒が浮かんだ。名前は楊星、クラス名前は「薬星」と読める。四年三組の生徒で、三週間前から登校していなかった。

担任教師の話では、楊星は登校拒否になっていて、親も理由を言わないらしかった。吴宪は部下を派遣して楊星の家を訪ねさせた。

報告によると、楊星は部屋から出てこなかった。しかし窓越しに一言だけ話したという。「私は何も知らない。薬という字は私が書いたのではない。でも……あの文字は私への伝言だと思う」

「誰からの伝言ですか?」

「死んだ王秦先生から」

王秦はまだ生きていた。しかし楊星はそう言った。

吴宪は直接楊星の家を訪ね、本人と向き合った。楊星は痩せて顔が青く、部屋のカーテンを全て閉め切っていた。

「王秦先生に何かされましたか?」

楊星は膝を抱えて黙っていた。

「去年の出来事を話してくれるだけでいい」

長い沈黙の後、楊星は口を開いた。「去年、王秦先生の化学の授業で一度だけ、実験の後片付けを一人でするよう言われた。他の生徒が帰った後、先生は私だけ実験室に残した。先生は実験室のドアに鍵をかけた。「このことは誰にも言うな。言ったら家族に迷惑がかかる」そう言われた。それだけ言ったら帰った。ただそれだけ。何もしなかった。でも私はあの日から夜に眠れなくなった」

吴宪は黙って聞いた。「それから先生との関係は?」

「先生は私を無視するようになった。授業中は私を当てない。成績も評価しない。まるで私が存在しないかのように。でも時々、廊下で私を見る時の目が……」楊星は言葉を切った。「あの目を見るのが嫌で、学校へ行けなくなった」

「壁の「薬」という文字が王秦先生からの伝言だと思う理由は?」

「先生は化学の先生だから。実験室の薬品をよく知っている。何かを私に伝えようとして、あの字を……」

楊星は首を振った。「やっぱりわからない」

吴宪は調書を取り、楊星の家を出た。外は夕暮れで、鉄城の空は赤く染まっていた。王秦に近づく必要があった。しかし王秦は今、厳重な保護の下に置かれていた。名簿に名前が枠で囲まれた教師の一人として。