生き埋めにされた種子

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遺体が消えた

翟佳を追う中で、別の衝撃的な知らせが吴宪のもとに届いた。

王秦の遺体が見つかった。

しかしすぐに「遺体が消えた」という続報が来た。

鉄城の郊外、白石山の山麓に近い廃墟の中で、一人の市民が白いシーツに包まれた何かを発見して警察に通報した。警察が駆けつけて確認したのは、外傷のある女性の遺体だった。所持品の確認から王秦と判明した。しかし写真を撮影して検案の準備をしている間に、目を離した隙に遺体が消えた。

その夜、誰もいないはずの職員室に電気がついていた。

当直の警察が確認に行くと、数学グループの職員室に一人の女性が座っていた。王秦のセーターを着ていた。王秦ではなかった。背格好は似ているが、顔が違った。

「誰ですか?」

女性はゆっくり振り向いた。その顔を見た警察官は一歩下がった。顔の右半分が赤く爛れていた。

「王秦先生では……」

「違います」女性は落ち着いた声で言った。「帰ります」

警察官が制止しようとした時、廊下で物音がした。一人が廊下へ確認に行った隙に、女性は消えていた。

翌朝、数学グループの職員室に索鑫が入ると、自分の席の引き出しに封筒が置かれていた。中を開けると、一枚の写真だった。

写真には教室が映っていた。教室の黒板に文字が書かれていた。

「三戸之家、亡在汝中」

三戸の家、汝の中に亡いる。古い言葉のように見えた。

索鑫は吴宪に写真を渡した。吴宪はこの言葉を専門家に確認した。専門家によると、この言葉は古代の呪詛の形式に似ているが、正確な出典は不明とのことだった。

同じ日の午後、貾実が体育館の裏で倒れているのが発見された。

意識はあった。体に外傷はなかった。しかし貾実は自分がどこにいるかもわからない様子で、ただ繰り返し「聞こえる、聞こえる」と言っていた。

病院へ搬送され、医師の診断は急性解離反応だった。強いストレスと恐怖による一時的な意識の乖離状態。数日安静にすれば回復する可能性があるとのことだった。

その夜、学校の正門前に棺が一つ置かれた。

朝の登校時間に生徒と教師が発見した。黒塗りの木の棺。蓋が閉じられていた。棺の上に紙が貼られていた。手書きの文字で「貾実之霊位」と書かれていた。

吴宪が到着した時、棺の周りにはすでに人垣ができていた。吴宪は棺の蓋を開けさせた。

中に貾実はいなかった。代わりに、貾実のコートと職員証が入っていた。そして一通の手紙。

「五番目は飲ませてやった。次は六番目の番だ」

手紙の署名は「楚の三戸」だった。

吴宪はこの手紙を見て、「楚雖三戸、亡秦必楚」という王秦のスマホから送られたメッセージを思い出した。同じ意志が、ここにも宿っていた。

しかし六番目は誰か。童歌では「六のあばた死んでやり」だった。次の死者は誰だ。

その答えはすぐに出た。

正門の警備をしていた警察が叫んだ。「棺の中に人が!」

吴宪が振り返った。棺の蓋が内側から押し上げられていた。棺の中から、手が出てきた。

担任の貾実ではなかった。史地グループの貾実の同僚、翟佳だった。翟佳は棺の中から這い出してきた。生きていた。しかし目は虚ろで、何も見えていないような表情をしていた。

翟佳は棺から出ると、地面に膝をついて繰り返し言った。「六のあばた死んでやり。六のあばた死んでやり」