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長々と続くムーズ川は、ムーズタウンにさしかかると大きく蛇行するが、町の外でムーズ川と並行して走る連絡道路は、ここでまっすぐに町の中へと突っ切っていた。この長い道の終点にあるのは、二流のバーだった。道はそこで右と左に分かれる。今は休業中だった。
ヒューゴの古びたパトカーは、すでに時速七十六マイルを超え、この道をまっすぐにムーズタウンめがけて突き進んでいた。その何かも速度を緩めることなく、片側の川の中を並走してきた。街灯は相変わらず灯り、土砂降りの雨も相変わらず降り続いていた。ほどなくして、両者ともに町の入り口に到達した。川筋が曲がるところで、その何かは疾走の勢いのまま水面から跳び上がった。巨大で鮮やかな黄色い体はぞっとするほどだった。落下する瞬間、それは古びたパトカーを追い越し、横向きになって彼らの前方を塞いだ。
ケビンが呆気にとられているまさにそのとき、ヒューゴの古びたパトカーはその何かの腹に猛然と突っ込んだ。まるでそれを押し上げるかのように、そのまま一路、まっすぐに突き進んでいった。終点で待ち構えていたのは、バーの外に案の定片付けられていなかったあのユニコーンの頭像だった。あの鋭く尖った角がそこで待ち構えていた。その何かがまだ体勢を立て直す前に、研がれてもいないその角は、すでにその何かの反対側の腹に届いていた。そして同時に、ヒューゴの車はその何かをさらに前へと押し進めていく。まるで風船が突き破られるかのように、角はついにその何かの腹を貫き、反対側へと突き抜けた。先端には大量の血がまとわりつき、パトカーのフロントガラスを突き破った。フロントガラスは砕け散り、破片が車内に落ち込んで、ヒューゴの頬を切り裂いた。その何かは大量の鮮血を吐き出し、それから狂ったように咆哮した。怒りと苦痛に任せて、動く鰭状のものを振り回し、巨大な尾を死に物狂いで振り乱した。だがヒューゴは歯を食いしばり、大声で吼えた。それが応戦なのか、それとも一種の狂乱状態なのか自分でも分からないまま、力の限りアクセルを踏み込んだ。熱を帯びたエンジンはボンネットの下から白煙を上げていた。その何かは頭を横に向け、パトカーに向かって大声で吼えたが、喉から鮮血がこみ上げ、その咆哮は血の臭いと濁った音とに満ちていた。ほどなく、その何かは鰭状のものを振り回すこともなく、尾を振り乱すこともなくなり、頭を横に向けたまま、長い舌を垂らし、微動だにしなくなった。だが古びたパトカーは、なおも必死に前へと押し続けていた。
「ヒューゴ!止まれ!」ケビンは傍らのヒューゴに向かって大声で叫んだ。「ヒューゴ!止まってくれ!あいつ、もう動いてないぞ!」
ヒューゴは我に返った。額には汗の玉が浮かび、両頬は熱を帯びて赤く染まり、心臓は激しく鼓動していた。彼はアクセルから足を離した。ふくらはぎは痛むほどにこわばっていた。ハンドルから手を放し、座席に座ったまま大きく息をついた。彼はケビンを見た。ケビンもまた安堵の息をつき、顎でその何かのほうを示した。そうして二人はシートベルトを外し、車を降りた。